2026.02.02

倉庫建築の費用を抑えるには?建設費高騰の今、経営者が知るべき構造の真実

みなさんこんにちは。愛知県にある大規模木造建築専門店のコス木あいちです。

「事業拡大のために倉庫を新築したいが、見積もり金額を見て驚愕した」 「数年前に検討した時よりも、建築費用が1.3倍以上に跳ね上がっている」

愛知県内で設備投資を検討されている経営者様や施設担当者様から、このような悲鳴にも似たご相談をいただく機会が急増しました。資材価格の高騰、人手不足による労務費の上昇、そして円安の影響。これらが複雑に絡み合い、建設コストは過去最高水準で推移しています。

多くの事業者が、当初の予算と実際の見積もりの乖離に直面し、計画の縮小や延期を余儀なくされています。しかし、費用を抑えるために安易に業者を買い叩いたり、必要なスペックを削ったりする方法は、将来的な修繕費の増大や使い勝手の悪化を招く「失敗のもと」です。

建設費が高止まりする現在において、適正なコストで質の高い建物を手に入れるために最も重要な要素。それは「構造(骨組み)の選定」をフラットな視点で見直すことです。

本記事では、長年愛知県の建設現場に携わってきた実務的な視点から、「倉庫建築の費用を抑える」ための本質的なアプローチを解説します。鉄骨造一辺倒で考えるのではなく、条件次第で非常に合理的な選択となり得る「新しい構造の可能性」についても触れていきます。

この記事を読むことで、コスト、工期、そして事業の将来性を見据えた、最適な建築判断の基準を得ることができるでしょう。

資材価格と労務費のダブルパンチ

建設コストを押し上げている最大の要因は、世界的な原材料価格の上昇です。特に、倉庫建築で主流となっている「鉄骨造」において、鋼材価格の高騰は深刻な影響を与えています。鉄鉱石や石炭などの資源価格に加え、輸送コストや加工エネルギー費も上昇しているため、鉄骨の単価は高止まりが続いています。加えて、建設業界特有の「2024年問題」をはじめとする働き方改革の影響により、現場職人の労務費も上昇傾向にあります。つまり、従来と同じ工法、同じ材料で建てようとすれば、必然的にコストは過去最高になってしまうのが現状です。

 

「倉庫建築の費用を抑える」ために必要な発想の転換

このような状況下で「倉庫建築の費用を抑える」を実現するには、単なる相見積もりや値引き交渉では限界があります。建設会社側も利益を削る余地がほとんどないからです。今求められているのは、建物の「仕様」と「構造」そのものを根本から見直す「VE(バリュー・エンジニアリング)」の発想です。機能を維持したまま、異なる工法や材料を採用することでコストを最適化する。この視点を持てるかどうかが、プロジェクトの成否を分けます。特に「倉庫といえば鉄骨」という固定観念を一度横に置き、立地条件や用途に合わせてゼロベースで構造を比較検討する姿勢が、コスト削減への最短ルートとなります。

 

鉄骨造・RC造・木造のフラットな比較とコスト構造

非住宅建築(倉庫・事務所・施設)において、主な選択肢となるのは「鉄骨造(S造)」「鉄筋コンクリート造(RC造)」そして近年技術革新が進む「木造」です。それぞれの特徴とコスト構造を公平に比較し、自社のプロジェクトに最適な解を見つける手がかりを提供します。

 

鉄骨造(S造):大空間の王道だがコスト変動リスクが高い

鉄骨造は、強靭な鋼材を骨組みに使用するため、柱の少ない大空間を作りやすいのが最大の特徴です。倉庫や工場建築において長年スタンダードとされてきました。部材を工場で製作してから現場で組み立てるため、品質が安定しており、工期も比較的短く済みます。一方で、前述の通り鋼材価格の変動をダイレクトに受けるため、見積もり時点と契約時点で金額が変わるリスクがあります。また、鉄は熱に弱いため、耐火被覆(鉄を火から守る工事)が必要となり、これが建築費や工期を圧迫する要因の一つとなります。重量があるため、地盤が弱い愛知県内の臨海部や埋立地では、杭工事などの地盤改良費が莫大になるケースも珍しくありません。

 

鉄筋コンクリート造(RC造):耐久性は最強だがコストと工期は最大

RC造は、圧縮に強いコンクリートと引張に強い鉄筋を組み合わせた構造です。耐震性、耐火性、遮音性に優れており、マンションや重要施設で多用されます。しかし、倉庫や簡易な事務所としての採用は、コストパフォーマンスの観点から慎重になる必要があります。型枠を組み、コンクリートを流し込み、乾燥させる工程が必要なため、工期が最も長くかかります。また、建物自体の重量が非常に重くなるため、強固な地盤と基礎工事が必須となり、坪単価は3つの構造の中で最も高額になる傾向があります。「倉庫建築の費用を抑える」ことを最優先する場合、特別な事情がない限りファーストチョイスにはなりにくい構造です。

 

木造:技術革新により「第三の選択肢」へ進化

かつて木造は「住宅用」「小規模向け」「火事に弱い」というイメージが強く、中大規模の倉庫や事務所には不向きとされてきました。しかし、現在は建築基準法の改正や、エンジニアリングウッド(構造用集成材)などの技術革新により、その常識は覆されています。特殊な金物工法や燃え止まり層を持つ木材を使用することで、鉄骨造並みの強度と耐火性能を実現できるようになりました。木造の最大のメリットは「軽さ」です。建物重量が鉄骨造の約半分、RC造の約4分の1程度で済むため、基礎工事や地盤改良費を大幅に圧縮できる可能性があります。地盤が軟弱なエリアでの建築においては、上屋(建物本体)のコスト差以上に、足回りのコスト削減効果が大きく寄与し、総事業費を抑える合理的な選択肢となり得ます。

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【倉庫】木造が「条件次第で合理的」になる理由

倉庫を計画する際、多くの事業者が「木造では大空間が作れない」「天井高が取れない」と誤解されています。最新の木造建築技術がどのようにこれらの課題をクリアし、コストメリットを生み出すのか、具体的なメカニズムを解説します。

 

柱のない大空間(スパン)を木造で実現する技術

倉庫建築で最も重視されるのは、フォークリフトや大型機械が自由に動ける「無柱空間(スパン)」の確保です。従来、木造では数メートルおきに柱が必要でしたが、現在は「トラス構造」や高強度の集成材を用いることで、10メートルから20メートル、場合によってはそれ以上のスパンを飛ばすことが可能になっています。特定の工法を用いれば、鉄骨造と同様に邪魔な柱のない広々とした作業空間を確保できます。「木造だから狭い」という認識は過去のものです。用途に必要なスパンが確保できるのであれば、鉄骨よりも材料単価が安定している木材を採用することで、見積もりのブレを少なくし、建築費をコントロールしやすくなります。

 

高さを確保し、保管効率を最大化する

倉庫の保管効率を高めるためには、天井の高さ(有効高さ)が重要です。木造倉庫でも、軒高6メートル程度やそれ以上の大空間を設計することは十分に可能です。現代の木造建築では、強度計算に基づいた太い柱や梁を使用するため、縦方向の空間確保にも柔軟に対応できます。ラックを高く積み上げる物流倉庫であっても、必要な高さを確保しつつ、構造体のコストを最適化できます。また、鉄骨造に比べて断熱性能が高いため、夏場の倉庫内の温度上昇を抑えやすく、空調効率が良いという副次的なメリットも生まれます。これはランニングコストの削減にも寄与します。

 

どのような倉庫が木造に向いているのか

全ての倉庫が木造に適しているわけではありません。例えば、天井クレーンを設置して何トンもの重量物を吊り上げるような重工業系の工場や、超高層の自動倉庫などは、依然として鉄骨造の方が合理的です。しかし、「平屋建て〜2階建て」「中軽量の物品保管」「食品や精密機械の加工場」といった用途であれば、木造は非常に高いポテンシャルを発揮します。特に、愛知県内の農地転用エリアや埋立地など、地盤があまり強くない場所に建てる場合、建物の軽量化による基礎コストダウンの恩恵を最大限に受けられるため、木造での計画を一度シミュレーションしてみる価値は大いにあります。

 

イニシャルだけではない!ランニングコストと税金面での優位性

倉庫は建てて終わりではありません。完成後の維持管理費や税金も含めた「ライフサイクルコスト」で比較することが、賢い経営判断です。

 

断熱性能による保管物の保護と光熱費削減

鉄骨造の倉庫は、夏場は屋根からの熱で内部が高温になりやすく、冬場は結露が発生しやすいという弱点があります。これを防ぐためには高額な断熱工事が必要です。一方、木材は鉄の数百倍の断熱性能を持つ素材です。木造倉庫は、標準的な仕様でも外気の影響を受けにくく、庫内の温度変化を緩やかに保ちます。これは、保管商品(特に食品、薬品、精密機器など)の品質劣化を防ぐだけでなく、空調設備を導入する場合の電気代を大幅に削減することにつながります。また、働くスタッフにとっても、夏場の猛暑下での作業負担が軽減されるというメリットがあります。

 

減価償却期間の違いによる節税メリット

税務上のメリットも見逃せません。法定耐用年数は用途によって異なりますが、例えば老人ホーム(居住用)の場合、RC造が47年、鉄骨造が34年(骨格材の厚みによる)であるのに対し、木造は22年と短く設定されています。 ※なお、倉庫の場合は木造15年、事務所の場合は24年となり、いずれも他構造より短いため、早期の償却メリットが見込めます。耐用年数が短いということは、単年度に計上できる減価償却費が大きくなることを意味します。利益が出ている企業にとっては、大きな節税効果となり、手元に残るキャッシュフローを改善させることができます。建築時の直接的な「費用を抑える」効果に加え、建てた後の税務効果まで含めてトータルで判断することが、賢い事業用建築の進め方です。

 

まとめ

本記事では、「倉庫建築の費用を抑える」をテーマに、コスト高騰の原因と構造選定の重要性について解説してきました。

 

  • 建設費高騰の原因:資材と人件費のダブルパンチであり、単純な値引き交渉は限界がある。
  • 構造の再考:「倉庫=鉄骨」という固定観念を捨て、条件に合わせてゼロベースで比較する。
  • 木造の可能性:技術革新により、大空間・高天井が可能に。軽量ゆえに基礎コストを大幅に下げられるケースがある。
  • 事業への波及効果:事務所や施設では、デザイン性による採用効果や、イニシャルコスト低減による収益性向上が見込める。

 

最も重要なのは、最初から構造を決めつけず、建設会社に「自社の条件で最もコストパフォーマンスが良い構造は何か?」を問いかけることです。複数の選択肢を比較検討できるパートナーを選ぶことが、成功への第一歩です。

私たちは、愛知県で非住宅建築を数多く手がけてきました。 鉄骨造での実績も豊富にありますが、昨今のコスト高騰を受け、お客様の予算と要望を叶えるための「合理的な選択肢」として、中大規模木造のご提案を行うケースが増えています。

「うちは重い機械を入れるから鉄骨一択だと思っていたが、計算してみたら木造でも十分耐えられ、数千万円コストが下がった」 「地盤改良費が浮いた分を、内装や設備のグレードアップに回せた」

といった喜びの声を多数いただいております。もちろん、条件によっては鉄骨造をお勧めすることもございます。公平な視点で、お客様の事業にとってベストな工法をご提案いたします。

「自社の計画で、木造という選択肢はありなのか?」 「今の見積もり金額は適正なのか?」

そう思われた方は、ぜひ一度、高杉建設株式会社「コス木あいち」へご相談ください。概算見積もりの作成や、構造比較シミュレーションを無料で行っております。まずは現状の課題をお聞かせください。

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