材料別比較表
木造 | 鉄骨 | 鉄骨コンクリート | |
---|---|---|---|
費用 | 〇 | △ | × |
断熱性 | 〇 | △ | × |
短工期 | 〇 | × | △ |
01
低価格
木造は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の構造よりも建設コストが安いです。
木造と鉄骨造で使用する建材を部材ごとに比較しても、規格寸法があるアルミサッシなど、ほとんどの建材が木造の方が安くなります。基礎の断面寸法が鉄骨造と比較してとても小さいことから、基礎工事の材料費、施工費、残土処分費なども大幅に軽減できます。建物重量がとても軽くなることから、地盤改良コストも抑えることができます。
02
断熱性
木材、コンクリート、鉄で比較した際、木材が最も熱伝導率が低いため、熱を通しにくい、すなわち断熱性、気密性に優れた建物を建てることができます。したがって、木造は外気の冷たさが屋内に伝わってしまう、「ヒートブリッジ現象」が少ない構造となります。断熱性、気密性が高いため、空調設備などの電気消費量を抑え、省エネ性にも優れた性能を発揮します。
鉄骨造は工法としての特性上、気密性能を高めることに限界がある一方、木造は気密性能に優位性があります。
出典:国立研究開発法人建築研究所「平成 28 年省エネルギー 基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関す る技術情報(住宅)」次期更新版
03
短工期
木造は短工期で建築することが可能です。鉄骨造の場合、材料の鋼材は設計に合わせた受注生産となるため、発注から納入までの期間が数ヶ月かかり工期の時間がかかります。
一方で、木造で使用する一般流通材の木材、建材は、住宅向けに在来仕口用および在来金物用とも一般化しており、規格通りであればほとんどのプレカット工場で対応可能です。
中大規模木造においても、そうした住宅向けの環境をうまく活用することで、鉄骨造と比較して大幅に納期の短縮が可能になります。
04
気密性
工法 | 気密性の特徴(一般的な傾向) | 主な対策ポイント | C値目安(cm²/m²) |
---|---|---|---|
2x4工法 | ○ 高めやすい(面構造のため) | パネル接合部、窓配管周り | 0.5〜1.0 以下 |
在来工法 | △ 施工精度が重要(軸組構造のため) | 気密シート施工、窓配管周り | 1.0〜2.0 程度 |
鉄骨造 | △ 外壁/窓に依存(鉄骨自体に気密性なし) | 外壁目地、窓配管周り | 1.0〜5.0 程度 |
2×4工法は気密性を高めることが出来ます。
気密性を高めることにより、建物の経済性・快適性・耐久性を高く保つことが出来ます。
木造で本当に大丈夫なの?
災害にも強い木造建築
-
地震にも強い
-
竜巻にも強い
-
木は鉄よりも火に強い
例えば、地震に対して木材は軽く柔軟性があるため、地震に強い素材であり、構造計算で必要な補強も行えていれば、災害にも強い木造建築で安心を確保することができます。